2022年6月17日金曜日

神社余談ー(No.33) 路傍の社(続編3)(2022/06/17)

 久野の元日本たばこ産業の空き地(イオンタウン計画が進行中)のそばを通りすぎるとまもなく、下宿自治会山車庫が目に入ります。その前を右折すると、道の奥に目につく大きな鳥居が見えます。そこは造園会社広い敷地の一角です。早速行ってみました。

2022/06/16

ふと横を向いたら大きな鳥居がみえました

かなり年配なおばあさんが草取りをしていたので声をかけると、中に入ってお参りしていいよと言ってくれたので、お参りして写真を撮らせてもらえました。

新しい鳥居

白笹稲荷のお札が入っています

話によると、白笹稲荷で、祠は100年以上前からあり(ただし社殿はその当時からのものかは判りません)、以前の鳥居はボロボロになったので大きな鳥居にしたとのこと。お参りしたら喜んでくれました。この裏側の道を入っていくと京福寺があります。以前このお寺に立ち寄ったときにこの場所を通過したはずですが、気がつきませんでした。おそらく鳥居も小さく、そして植林が茂っていたので見えなかったのだと思います。

守り神として代々大切に受け継がれてきている祠が久野には沢山あると思います。


2022年6月5日日曜日

神社余談ー(No.32)佐軍神社(おしゃもじさま)

大きな神社を訪れると境内に(敷地内に)、時々あまり聞かない名前の神社に遭遇することがあります。

加茂神社の一角に佐軍神社が鎮座しています。この神社はもとは稲荷の森(今はいなりのもりパーク付近か?)という場所にあり、ここから移ったそうです。名前が珍しいので全国の神社を調べてみたら同じ名前の神社は殆どなく、春日大社の末社👈👈👈としてありました。祭神は布津之霊大神(布都御魂の大神)で奈良県天理市にある石上神宮(いそのかみじんぐう)と同じ祭神(悪縁を絶ち平穏をお守りくださる神様)です。

上新田村の氏神様で、「H12年さんわ会25周年記念誌」によりますと、文政3年(1820年)鴨宮字稲荷森875番地に鎮座されていたが、1950年に加茂神社境内に遷座されたと伝えられている。

いなりのもりパーク
(小田原市鴨宮837)

加茂神社境内にある佐軍神社
(鴨宮708)

佐軍神の銘

小田原の史跡川東版(H14年p76)には、1820年「捨具神」を造立し稲荷の森に安置したとあります。「捨具神」から「佐軍神」となったようです(諸説があるようです)。女児が一歳になるとおしゃもじを納めたとのことです。
おしゃもじの奉納については、同様に、高田の若宮八幡神社の裏手に「社宮神・おしゃもっさん」があります。こちらでは、中に納められているおしゃもじで患部をなぜて、治癒したら新しいおしゃもじを奉納します。神社余談(2022/04/03 No.30 )に記事があります。

社殿内のお像にはおしゃもじらしきものを両手にもっているようにも見えます。